ハメを外した時は、ついでに美味しい物をたくさん食べよう!
フィリップがハイになって注文したのは
15個のホットドッグとバナナカクテル。
Story
脊椎損傷により首から下が動かせず、介護が必要なフィリップ。
募集した介護士の面接にやってきた働く気のないデルを気に入り、周りの反対を押し切って雇うことに。
正反対のフィリップとデルだったが、意外とウマが合うようでー。
気難しい金持ちの障害者としていつも周りから気を遣われていたフィリップ。
フィリップに障害があることさえ忘れるほど自然体で接してくれるデルに、心を開いていくようになります。
ある夜フィリップを苦しめていたのは、神経障害性疼痛と呼ばれる神経からくる足の痛み。
無感覚のはずの足を痛みが襲い、苦しみ続けるしかないフィリップをデルは外へ連れ出しました。
デルが用意したのは公園近くの売人から買ったマリファナ。
ちゃっかり自分も吸いながら「そんなのが効くはずはない」というフィリップに一服させます。
効くかどうか賭けようと悪ノリした2人、デルは一生分のホットドッグを賭けて見事フィリップを苦痛から解放することに成功。
すっかりハイになったフィリップとデルが向かったのはホットドッグ屋さんでした。
デルは”不況スペシャル”を注文し、フィリップの注文をデルに尋ねる店員に「直接聞けば」と注意します。
当のフィリップはご機嫌で14個のホットドッグとバナナカクテルをチョイス。
店員にハイなのか尋ねられてもフィリップはひたすらニコニコ、いつもよりずっと饒舌です。
そこへ「恵んでください」と小銭を求めてやってきた1人の女性、デルは断ろうとしますが「君も食べる?」とフィリップが応対します。
女性の分も追加して「15個のホットドッグを」というところを、「1500個頼む!」と終始楽しそうなフィリップ。
そんなフィリップの姿を、デルは大笑いしながらも見守るのでした。
2人の陣取ったカウンター席には大量に並べられたホットドッグとシェイクが。
デルに介助されながら次々と食べ進めるフィリップは、デルが店員に注意してくれたことが嬉しかったと感謝を述べます。
すっかり打ち解けあって共にハイな時間を過ごす2人は、お互いの境遇を語り合いました。
やがて話はビジネスの話になるのですが、デルの考えた”1番近い売人を知らせてくれるアプリ”はどうやっても認可が降りなさそう。
ハイでも唖然とする提案にフィリップは「もう少し考えたほうが良さそうだ」とダメ出ししますが、今までにない楽しい夜を体験することができました。