天才の好物は甘いキャンディ。
赤いのは好きじゃないけど、味のしないボタンよりはずっと良い。
Story
目が覚めたら、そこは見知らぬ狭い部屋の中。
なぜそこにいるのか、誰に連れてこられたのかもわからず、途方にくれる数人の男女。
怯えてうずくまる者、謎を解こうと挑む者、ヒステリーを起こす者…。
1人の男は脱出のため黙々と移動を続けていたが、部屋に仕掛けられた罠により絶命してしまう。
残った人々は恐怖に陥るが進み続けるしか道はないと、罠を避けて通る方法を模索する。
いくつかの部屋を移動した先で突然上から降ってきた男は、どうやら自閉症のようで-。
何がなんだかわからないまま狭い部屋(CUBE)に閉じ込められてしまった人たち。
見知らぬ者同士が、死ととなり合わせの罠の張り巡らされた部屋にいるのですから、疑心暗鬼になるもの無理はありません。
それでも協力し合わなくてはとお互い少しずつ歩み寄ることになりました。
警察官だと名乗ったクエンティンはリーダー格になり、数学が得意な学生のレブンは部屋に残された数字を解読して、罠のない部屋を見つけることに。
ワースと名乗る男は「逃げ場なんてない」と投げやりな様子で、何か思うところがあるようです。
精神科医のハロウェイは陰謀説を唱えて嘆き続けますが、そんな泣き言には耳も貸さず逃げ道を探す男が1人。
その男・レンは7つの刑務所から脱獄した経験をもつ有名な脱出のベテラン。
飲み物すらない状況では服のボタンを口に含み喉が乾かないようにするのだと、みんなに教えてくれました。
ところがそのレンが罠にかかり、すっかり怯えてしまった4人。
レブンの暗号解読を頼りに先を進みますが、とある部屋で突然男が上の部屋から落ちてきました。
降ってきた様子のおかしい男・カザンをハロウェイがなだめますが、どうやらカザンには自閉症のような症状がありそうです。
5人になったメンバーはたくさんの部屋を移動し続けますが、大きな壁にぶち当たってしまいます。
これをきっかけにまた小競り合いを起こすメンバーたち。
暗号は解読方法がわかったもののとても暗算では解けそうになくて、諦めムードが漂いますが、なんと答えをつぶやいたのはカザン。
カザンは天文学的な数字を瞬時に計算できるサヴァン症候群だったようです。
そんなカザンの要望は「キャンディが欲しい」。
解答が正解だとキャンディをもらえる環境にいたようで、「赤いのは好きじゃない」とこだわりも見せるカザン。
ワースは脱出さえできたらいくらでもキャンディをやると約束するのでした。
カザンの計算では27袋のキャンディがもらえることになりましたが、みんな無事にキューブから脱出を果たせるのでしょうか…!