久しぶりのお出かけで美味しさは2倍に。
スザンナたちが楽しんだのは
エッケルスのアイスクリーム。
Story
アスピリン1瓶をウォッカ1本で流し込み、精神病棟へと入院させられたスザンナ。
入院先のクレイムアには驚くほど身勝手で魅力的なリサという患者がいて-。
1960年代。
苦しみから逃れるために薬物の大量服薬を図ったスザンナ。
精神的に不安定になる1つの原因は、学校の教授との不倫も関係していたようです。
人に説明することが出来ない苦しみに苛立ち、周囲の人々にトゲのある態度を取っていたスザンナですが、初めての精神病棟には緊張気味でした。
同じ日に、病院から脱走していたところを発見され、連れ戻されたのはリサという患者。
彼女には不安そうな様子や怯えた様子は微塵もなく、おとなしい患者たちの頂点でボスのように君臨しエキセントリックに振る舞います。
スザンナと同室で虚言症のジョージーナ、自分の顔を焼いたポリー、拒食症のジャネットなど、それぞれの問題を抱える患者たち。
スザンナは彼女たちと仲良くなることで、元気を取り戻していると錯覚するようになっていきました。
リサと相性の悪いデイジーが退院することになり、最後の日にみんなでアイスクリームを食べに行くことに。
患者たちが向かったのはエッケルスのアイスクリームパーラー。
病棟内では比較的自由に過ごせるものの、外へ出る機会がない患者たち。
デイジーは退院後の理想的な暮らしを得意げに語り、スザンナたちをうんざりさせます。
スザンナは店内に不倫相手の夫人がいることに気付いて大慌て、せっかくのパーラーで「何もいらない」と注文を断り、必死で隠れるのでした。
ジョージーナとポリーはペパーミントのコーンをオーダー。
リサは「バニラアイスにチョコレート、ホイップクリームとスプリングにチェリーを乗せて」と豪華な注文をしていました。
「真冬にアイスなんてどっちがおかしいの?」なんてスザンナは看護師を批判していましたが、アイスは真冬に食べるから美味しいもの。
楽しくやっていたところに「スザンナね?」と声をかけてきたのは、不倫相手の夫人でした。
なんとかやり過ごそうとしたスザンナでしたが、「全部知っている、一生入院しててほしい!」と怒りをぶつけられてしまいます。
リサはスザンナから不倫の話を聞いていたようで茶化すように夫人の方を向き、「あんたの旦那がしつこくしたんだろ?」と牽制。
リサを指さしたせいで腕を掴まれ「病人に指を向けたら危ないよ」と警告される夫人。
ジャネットは犬の真似をして夫人に吠えてみせ、ジョージーナは奇声をあげたりとやりたい放題。
怒った夫人は出ていき、スザンナはゲラゲラと笑い転げていました。
束の間の自由を楽しんだスザンナたち、”外”へ戻るために何が1番必要なのかに気付くのは、もう少し先の話です。