ショーシャンクの空に (The Shawshank Redemption ’94 USA)

ショーシャンクの空に (The Shawshank Redemption ’94 USA)

労働中に喉を潤す瞬間は最高。
アンディのおかげでありつけたのは
冷めたいビール。

Story

妻と愛人を殺した容疑でショーシャンク刑務所に送られたアンディ。
そこでは個性豊かな囚人たちが長期間服役していて-。

真面目で冷静、道を踏み外したことのないアンディ。

思いもよらず妻が浮気をしていることに気づき、更に妻とその愛人が何者かに殺されるという憂き目に遭います。

さらに最悪なことに、逮捕されてしまったのは浮気に気付いたと正直に述べたアンディでした。

あれよあれよと収監されたのは、ショーシャンク刑務所。

地獄のようなその場所では、看守の体罰や腐敗が蔓延っているのでした。

新入りの誰が初日に泣き出すか、なんて賭け事や、鬱憤を晴らすためのいじめられっ子探しという下衆な物事で毎日を過ごす囚人たち。

そんな囚人たちの中でも、アンディは常に毅然と自分自身を保っているのでした。

そんなアンディを澄ましたヤツだと思い眺めていた、調達屋のレッドや仲間の囚人たち。

ある年、刑務所の工場の屋根の修理で人手が必要となり、アンディたちは志願することに。

監視役の主任刑務官・バイロンが相続税のことで困っていると愚痴をこぼしていたのを聞いたアンディは、無謀にもバイロンに近付きます。

突然税金の対策方法について語り出したアンディに、口を挟むなと怒るバイロン。

アンディは突き落とされそうになりながら、書類の作成を自分が無料で引き受ける、と必死で訴えるのでした。

書類の作成の代わりにとアンディが望んだのは、屋外作業に携わる囚人たちへのビール。

外で働いている時のビールは最高です、と真顔で訴えるアンディを囚人たちは肝を冷やしながら見守ります。

弁護士への支払いをケチりたいバイロンは、叶うはずないと思われたアンディの申し出を受け入れることに。

普段自分たちを小突き回している看守たちが優しく見えることに戸惑いつつも、ビールを受け取る囚人たち。

まるで自由を得たかのようにリラックスした気分で飲む冷たいビールは、アンディの言うとおり最高の味でした。

勧められても、お酒はやめたんだと微笑みながら少し離れた場所から眺めるアンディ。

アンディにとっては、囚人たちが思いもよらないご褒美に笑顔を見せる時間こそが、至福の安らぎを得られる瞬間だったようです。

不屈の精神で誇りを保ち、自分の信念を貫く行動力を持ったアンディ。

彼の生き様は全てを諦めてしまっていたレッドの心をも動かしました。

どんな状況でもあきらめない粘り強さを教えてくれる、何度でも見たくなる名作です。

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