ジョジョ・ラビット(Jojo Rabbit ’19 USA)

ジョジョ・ラビット(Jojo Rabbit ’19 USA)

ドイツ軍の大尉だからって、仕事熱心とは限らない。

グレンツェンドルフ大尉がジョジョに見せてくれたのは

敵軍に見立てて地図上に配置したナッツ。

Story

ジョジョはヒトラーを崇拝する10歳のドイツ人少年。

父親は戦争に行ってしまい、母親も何かと忙しく、イマジナリーフレンドのアドルフ・ヒトラーとの会話で孤独を紛らわせていた。

青少年ヒトラーユーゲントの合宿に参加することになったジョジョだったが、ウサギを殺す、という命令に従えずに逃げ出してしまう。

アドルフに励まされながら訓練に戻ったジョジョ、今度は張り切りすぎて手榴弾を自分の近くに落としてしまい、大怪我を負うことに。

訓練にも参加できず家にいる時間が増え、ジョジョはますます孤独を募らせていくが、ある日屋根裏から音が聞こえてきて-。

ヒトラーを敬愛する少年・ジョジョ。

ナチスが正義だと信じ込み、部屋にはヒトラーのポスターを何枚も張っていて、イマジナリーフレンドもアドルフ・ヒトラーでした。

青少年ヒトラーユーゲントの訓練に意気込んで参加したジョジョでしたが、青年団を率いるのは少々変わり者の大尉・グレンツェンドルフ。

戦闘で片目を失ったというグレンツェンドルフ大尉、通称キャプテン・Kと名乗る銃の名手なのですが、訓練にはあまり熱心でない様子。

りんごをかじりながら登場した彼は、「ドイツは敗戦しそうだけど表向きは順調」などと少年たちに本音をこぼして見せます。

普段からスキットルのお酒を絶やさず、ジョジョの事故の責任をとって降格してからは事務局で優雅にケーキを食べたりと、飲食に事欠かないキャプテン・K。

彼にとって大尉で良かったと思える特権は、好きな物が食べれることだったのかもしれませんね。

ジョジョが事務局を訪れたある日、戦局は敗勢に傾き、敵軍がもう目の前まで迫ってきているという状況でした。

その時にキャプテン・Kが練っていた防衛計画は、現在の敵の配置を地図上に表したもの。

レーズンを西から来るアメリカ軍に、アーモンドを東から攻めるソ連軍に見立てて再現していました。

具体的な防衛方法を考えていたわけではなかったようで、このクルミは?と残っていたナッツについて尋ねるジョジョに、それはオヤツだと答えるキャプテン・K。

その後も軍服の新しいデザインを考えた!などとふざけ半分の案ばかり出しては、部下のフィンケルと楽しそうに過ごしています。

かと思えばジョジョの家庭について気遣ってくれたり、ジョジョのピンチには必ず助けてくれる男気のある面も見せてくれました。

本作の影のヒーローは、食べることが大好きなキャプテン・Kに決まりです!

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