ニセモノの世界で生まれた本物の恋。
トゥルーマンの心に残り続けるのは
初恋の相手ローレンと
一緒に食べるはずだったピザ。
Story
シーヘブンという離島で生まれ育ち、世界を知らない青年・トゥルーマン。
同じような毎日を送っていたトゥルーマンは、ある日誰かに暮らしを監視されていると疑いだして-。
陽気で気さくなトゥルーマン。
毎朝隣人たちに「おはよう、念のため”こんにちは”と”こんばんは”も!」なんておどけて挨拶してみせる好青年です。
トゥルーマンを目掛けて走ってくる隣人の飼い犬だけは、少し苦手。
出勤前にキオスクで新聞と、妻のためにと言いつつも実は自分が見るためのファッション誌を購入します。
ポスターの前で毎日出会いあいさつを交わすのは、お揃いのネクタイを締めた双子の兄弟。
オフィスビルの回転扉では順番を人に譲ってから通るのがいつもの朝の光景です。
普段通りの、完璧な朝。
いつもと違うのは、トゥルーマンが”人々の監視”に気付いてしまっているという点でした。
なんとトゥルーマンが暮らしているのは彼のためだけに作られた大掛かりなセット。
“トゥルーマン・ショー”として彼の生活の全ては24時間放送され、世界中の人々の目に晒されていたのです。
トゥルーマンが事実を知るきっかけとなったのは、学生時代でした。
たまたま見かけた女の子に一目惚れしたトゥルーマン。
しばらく経って偶然彼女に再会したトゥルーマンは、図書室で彼女の名前がローレンであると知ります。
「あなたと話してはいけないと言われているの」というローレンでしたが、トゥルーマンに心惹かれている様子。
「良かったら今度ピザを食べに行かない?」と誘ったトゥルーマンに、ローレンは”今すぐ”と書いた紙を見せ、2人は海岸へ。
トゥルーマンが「ここがお気に入りのピザ屋なんだ」とふざけて架空のオーダーをしたのは、海藻ピザ。
「海藻ピザを1つね!」なんておどけていたトゥルーマンでしたが、”トゥルーマンの恋人”として予定されていなかったローレンは強制的に退場させられることに。
「私の本名はシルヴィア、島を出て、私を探して!」と言い残して連れて行かれた彼女。
トゥルーマンは島を出て必ず”シルヴィア”を探そうと決意します。
「みんながあなたを見て、あなたの前で芝居をしている」というシルヴィアの忠告は、長年心に引っかかることに。
いくつかの綻びから、シルヴィアの言葉が本当であると気づいたトゥルーマン。
密かに計画を練り、カメラに映らないよう島を出る準備を始めるのですが…。
トゥルーマンとシルヴィアのキスシーンは人気が高く、録画した人が多くいたそうです。