反省と相手を敬う態度は、行動で表すこと。
エリザに酷いことを言ったバスティアンの反省がこめられた
毎朝届けられるクロワッサン。
Story
大富豪のフィリップは脊椎損傷のため、首から下が動かない。
すぐに辞めてしまう介護士を再び募集していたところ、まるでやる気のないドリスが面接に現れる。
障害に同情せず、ストレートに物を言うドリスが気に入ったフィリップは、ドリスを雇うことにして-。
失業保険の給付のため、不合格のサインが欲しいとやってきたドリス。
いままで会ったことのないタイプのドリスの言動を面白がったフィリップは、ドリスに介護を任せることに。
障害者であるということを意識せず、どんな相手とも対等に接するドリス。
彼もまた初めて会うタイプのフィリップからさまざまなことを学び、自分が必要とされることに喜びを感じるようになりました。
そんなドリスを見下していたフィリップの娘・エリザは、モップみたいな髪型のバスティアンと交際中。
イチャついていると「映画館でやれよ!」なんて言ってくるドリスをうざったく思っていましたが、フィリップに注意されてからは少しだけ態度を改めるように。
ある日バスティアンにフラれて泣いているところをドリスに目撃されたエリザは、「アバズレと言われた」と、ついポロリ。
ドリスに「お金を払うから彼と話をしてほしい」と泣きついて「誰がガキのケンカの仲裁なんか!」と怒らせてしまいます。
怒ってみせたものの、エリザのことを大事に思っているドリスも、エリザに対するバスティアンの暴言は放っておけなかったようです。
ある日友達と学校から出てきたバスティアンをいきなり引っ掴んで壁に押し付けるドリス。
「失礼なことを言ったのはわかってるな?」と問うと、バスティアンは「ごめんなさい…」と消え入りそうな声でドリスに謝ります。
「俺じゃなくて彼女に謝るんだよ!」と呆れるドリスは、心を入れ替えて毎朝クロワッサンを礼儀正しく届けるようにバスティアンにアドバイスしました。
怯えきったバスティアンは「わかりました」と逃げるように去っていきますが、「ついでにバレッタで髪を留めろよ!」追い討ちをかけるドリス。
バスティアンはしっかり教えを守ることにしたようで、数日後にはフィリップ邸にクロワッサンを届けに来る姿が。
フィリップの助手・イヴォンヌに気に入られたバスティアンはすっかりクロワッサンの配達人のよう。
顔にかかっていた前髪もキチンとバレッタで留めてあり、「エリザによろしく!」と爽やかに去っていくのでした。
相手が許しても許してくれなくても、誠意のこもった対応が必要だと学んだバスティアン。
立派な紳士になれると良いですね!