自由を得た男の最初の食事。
ジェシーが貪るように食べたのは、スキニーの家のカップラーメン。
Story
ドラッグ製造に関わったせいで、地獄の苦しみを味わったジェシー。
ようやく敵から解放されたと思いきや、今度は警察から逃れなくてはならなくなった。
全てを消し去り逃げようともがくジェシー。
それでも思うようには事は運ばず、次々と問題に直面して-。
気楽で無責任な暮らしを謳歌していたジェシー。
ドラッグディーラーとしてそこそこ稼ぎ、アートとして時にドラッグを製造することもありました。
呑気なドラッグ仲間たちと、好きな時に好きなことをする生活。
そんな時に出会ってしまったのが、高校時代の教師・ウォルターだったのです。
真面目で融通の効かないウォルターに突然誘われた、ドラッグ製造の道。
癌を患い怖いものがないウォルターはどんどん悪に目覚め、ジェシーは本物の裏社会へとひきずり込まれていくのでした。
打ち解けてはまたぶつかり合うジェシーとウォルター。
全てに嫌気がさしたジェシーはようやくウォルターから離れることを決意しますが、簡単に足を洗えないのが裏社会というもの。
ジェシーは”裏切り者”として、ジェシーに恨みをもつ男たちの元へ捕らえられてしまいます。
そこからの生活は地獄そのもの。
壮絶なリンチにあい、寝起きするのは檻の中。
常に鎖で繋がれていて、ただひたすらドラッグを製造するだけの毎日。
脱走を試みたジェシーですが、自分ではなく自分の周りの人間に危害が及ぶだけだと知り、心が折れてしまいました。
そんなジェシーが、「Breaking Bad」の最後でようやく解放されたところから、本作は始まります。
人相が変わるほど殴られ、全身は傷だらけ。
髪も伸び放題で顔も服もドロドロのジェシー。
唯一思い当たる友人の家を訪ねて、一晩だけ泊めてもらおうとドアをノックします。
中にいたのは仲良しコンビのスキニー・ピートと、ブランドン。
2人は呑気にゲームをしていたのですが、ノックの音に気付いたスキニーがドアを開けに行きます。
浮浪者のような姿のジェシーに「道に迷ったのか?」と尋ねたものの、よく見るとジェシーだと気付いた様子。
誰だった?と出てきたブランドンもジェシーの姿を見て、思わず絶句してしまいました。
車を隠してくれと頼むジェシーに、スキニーとブランドンはさっそく車を移動させて隠します。
家の中でジェシーが貪るように食べていたのはカップラーメンでした。
人間として扱われることなく、長い監禁生活を強いられていたジェシー。
受け入れてくれた友人たち、そして久々に食べるカップラーメンは、ジェシーの回復の第1歩を助けてくれるものとなったことでしょう。
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