少女たちを誘き寄せる甘い誘惑。
欲望に目が眩んだ男たちが罠に使うのは
「女の子なら誰でも好き」なケーキ。
Story
自身の欲望のためSNSで出会いを求める男たちは、相手をどう見ているのか?
巨大なセットで12歳の少女のフリをした3人の女優たちの元には、次々とメッセージが送られてきて-。
12歳の女の子だと名乗るアカウントに、SNSで出会いを求める男たちがどれだけ寄ってくるのか?
相手が12歳だと知った上でやりとりを続ける男たちは、どんなアプローチを続けるのか?
童顔な女優たちに子供服を着てもらい、ディテールまでしっかりと作り込んだセットの子供部屋で、男たちとチャットをしてもらう。
そんな実験的な映画を撮ろうと準備を進める監督とスタッフたち、そして3人の女優たち。
彼女たちの中には、すでにSNSで性被害に遭っているという人もいました。
インターネットの普及で多種多様な人々が繋がることが出来るようになった反面、子供たちが毒牙にかかる機会が増えたのも事実。
子供たちを傷付けて平然としているのは一体どんな人物なのか。
作りたての”12歳の少女”のアカウントに送りつけられる膨大なメッセージは、相手が”特別な変質者”だけでないことを証明していました。
いきなり裸の映像を送りつけてきたり、執拗に「服を脱いでみて」と要求してくる多くの男たちの姿に、誰もが呆然。
キリのないやりとりの中で、監督は巧みに少女たちを信用させようとしてきた悪質な数人をピックアップして、次のステップへ進みます。
実際に会ってみよう!と話に乗ってみせて、「会ったら何するの?」と無邪気に尋ねてみせる”12歳の少女”たち。
男たちがカフェで奢ってあげると言ったのは、甘いケーキやチョコなどのスイーツ。
女の子なら誰でも喜ぶだろうとしたり顔で”撒き餌”を使う愚かな男たち、清々しいほどの間抜けっぷりです。
カメラが仕込まれているとも知らず、ノコノコとカフェにやってくる変態たち。
1人の女優は我慢できず、男に怒りをぶちまけてドリンクをジャバっとかけて去っていくシーンもありました。
「女の子なら誰でも好き」な甘いケーキで彼女たちを簡単に操れるなんて、本気で思っているのでしょうか?
そもそも「誰でも好きでしょ?」なんて思い込みが、相手に敬意を持っていない証拠です。
美味しいケーキは仲の良い相手と楽しく食べるもの。
下心でいっぱいの男と一緒だなんて、せっかくのケーキも美味しくなくなるってもんです。