何も見えないことが、お互いの内面をよく知るきっかけになる事も。
ティムがメアリーと打ち解けあった、ダン・ル・ノワールのディナー。
Story
コーンウォールで家族と暮らす弱腰な青年・ティム。
21歳の誕生日、父親から一族にまつわる秘密を聞かされる。
一族の男にはタイムトラベルの能力が備わっていて、自分の過去に遡ることが出来るというのだ。
自分の力を恋愛のため使おうと決めたティムは、ロンドンでメアリーに出会って-。
自分に自信のないティムは、なかなか思うように女の子と距離を詰めることが出来ません。
妹の友人・シャーロットに恋をしますが、人あしらいに長けているシャーロットからは、完全に見透かされている状況。
格好つけてみても上手くはいかず、明日には夏休みが終わりシャーロットと会えなくなる、と追い込まれてようやく告白するティム。
シャーロットに「もっと早く言ってくれたら付き合えたのに」と言われ、ティムはタイムスリップでやり直すことに。
ところが夏休み中盤で告白したティムに、シャーロットは「最後の日まで待ってほしい」と返します。
やり直したところでシャーロットに相手にされないことを悟ったティムを、優しく見守る父。
弁護士としてロンドンで働くことになったティムですが、仕事ばかりで相変わらず出会いはない様子。
友人のジェイがやってきて、「ウェイターはみんな目が見えなくて、真っ暗な中で食事をさせる面白い店がある」とティムを誘います。
2人がやってきたのは”ダン・ル・ノワール”というレストラン。
スタッフの肩に掴まって店内に案内され、真っ暗な中で視覚に頼らず食事を味わうという趣向の、実在する人気店です。
スタッフたちは目の見えない人ばかりで、闇に戸惑う客へのサービスはパーフェクト。
2人の隣には同じく友人同士の女性2人組が。
メアリーと名乗った女性に「僕の母親と同じ名前だ」と言うティムですが、「お母さんは美人?」と返してくれたメアリー。
何も見えない暗闇の中での食事に手間取りながらも、自然と会話が弾むティムとメアリー。
イチゴのムースが美味しいと感動したティムはメアリーに一口勧めるものの、スプーンをメアリーの目に持っていってしまいます。
それでも大笑いしてくれてた、明るくて優しいメアリー。
閉店時間まで食事を楽しみ、良ければ外で顔を合わせようと決めた2人は店の外で初対面。
もうすでに恋をしていたティムですが、メアリーの可愛らしさにすっかり心を奪われることになりました。
自信の持てなかったティムがメアリーと出会った暗闇のディナー。
時には目を瞑ることで見える奇跡があるのかもしれませんね。