思い出があるから、大丈夫。
ルースの心を支えたのは
ケイティの食べた5枚のパンケーキ。
Story
20年の刑期を終えて仮出所となったルース。
事件を機に離ればなれになった妹を探し始めるが-。
模範囚として20年の刑期を勤め、仮出所の日を迎えたルース。
ルースの罪状は「警官殺し」という最も人々から嫌われやすいものでした。
保護監察官にあれこれ注意点を叩き込まれながらも、ルースの心は唯一の事に囚われているようです。
それは20年前に別れ、消息の掴めない妹・ケイティの行方を探すこと。
5歳だったケイティを愛情深く育てたのは、年の離れた姉であるルースだったのです。
刑務所から何度も手紙を書いて送ったものの返事はなく、届いているかさえもわからないまま。
無事でいるのか、どんな家に引き取られたのか、どんな家族と暮らしているのか…色んな不安が頭をよぎります。
それでもルースの願いはただ一つ、ケイティが今幸せであるということだけでした。
出所後すぐに入った施設では荷物を荒らされ、大工として働きたいと思っても雇ってもらえる場所すらないルース。
そして「警官殺し」というレッテルはどこまでもルースにつきまとい、嫌がらせの電話も受けるように。
めげずに水産工場で働きながらケイティの足取りを追うルースは、ケイティと暮らしていた家に現在住んでいる弁護士のジョンと知り合いました。
幸運にもジョンが力になってくれることになり、ケイティに一歩近づけたことでようやく人に心を開き始めたルース。
おしゃべり好きでルースを気にかけてくれる同僚のブレイクとも、少しずつ打ち解けるようになります。
ある日ブレイクが連れて行ってくれたダイナーで、ルースはケイティと別れた日を思い出す物に出会いました。
ルースの心にずっと残っているのは、ケイティが食べた5枚のパンケーキ。
いちごとホイップがたくさん載せられたパンケーキをほおばるケイティを前に、涙を浮かべるしかなかったあの日。
何があってもあなたを愛していると何度も伝えて、ルースはケイティと離れるしかありませんでした。
「ちょっと出かけてくるからあなたは食べててね」と言い残し、ケイティを置いてダイナーからでたルースは、そのまま20年を獄中で過ごすことになったのです。
ケイティの顔を何度も撫で愛を伝えたルースは、言葉通り20年間ケイティを思い続け、心の支えにしてきました。
何も知らないケイティが一生懸命パンケーキを切って食べる背後で起こっていることは、あまりに悲しく、心の痛むもの。
ひたむきにケイティを愛するルースの姿が切なく、胸に刺さるシーンでした。
「消えない罪」が見られるのはNetflixだけ!