完璧な夫婦の始まりは
完璧なシチュエーションから。
ニックがエイミーに初めてキスしたのは
雪のように粉砂糖の舞うベーカリー店の前。
Story
5回目の結婚記念日を迎えたニックとエイミー。
家の中はいつもと様子が違い、エイミーの姿もなくなっていて-。
双子の妹・マーゴと経営しているバーで、結婚生活の虚しさを愚痴ってみせるニック。
完璧だと思った夫婦の間には、埋めがたい大きな溝が出来ていたようです。
それでも毎年結婚記念日になると、宝探しのクイズを仕掛けてくるエイミー。
5回目となる結婚記念日は「木婚式」で、「一本の木のように大地に根を張って過ごせるように」という節目の年。
木にまつわる何かをプレゼントし合う、という習慣のはずが、もはやプレゼントさえ用意していなかったニックにとっては皮肉なものでした。
散々愚痴をこぼしていると、近所の人から電話がかかってきて帰宅することになったニック。
どうやら家のドアが開きっぱなしで、飼い猫が外をうろついていると知らせてもらったようでした。
ニックが家の前に着くと自宅のドアが本当に開いていて、リビングのガラステーブルが粉々に。
すぐさま通報したニックでしたが、忽然と姿を消したエイミーは見つからず、「エイミーを殺したかもしれない夫」としての地獄のような生活が待っていました。
知的で陽気なエイミーとの完璧だったはずの結婚。
お互いにライターだった2人はパーティーで出会い、ニックがエイミーに声をかけたところからはじまります。
意気投合して会場を抜け出した2人は、NYの街へ。
ミズーリから来ていたニックがエイミーを誘ったのは、まだ暗い中開店の準備をしていたベーカリーの前でした。
粉雪のように辺り一面を白くしていたのは、ベーカリーで使っていた粉砂糖。
歩みを止めて唇をそっと拭ってからキスをしてみせたニックに、エイミーはすっかり心を奪われたのです。
幸せな2年の交際を経て、夫婦となった2人。
失業やマンネリ、親の病気や転居…いくつも重なった困難を乗り越えられず、冷え切って離れてしまった2人の心。
エイミーの失踪とともに露呈したのは、ニックの最悪の浮気でした。
マーゴさえ呆れさせるほど若い女の子との1年半にも及ぶ浮気は、ニックが知らないだけでエイミーにはお見通しだったようです。
妻を口説いたテクを、あろうことか浮気相手にも披露していたニック。
世界中からブーイングを浴びることになったニックはもはや逮捕寸前。
エイミーの行方は?もちろんその目でご確認くださいね。