微笑ましいマフィアの撃ち合いなんて
きっと他では見られない。
リトル・ギャングたちの武器となるのは
マシンガンから飛び出すクリームパイ。
Story
禁酒法時代のニューヨーク・ダウンタウン。
リトル・イタリーで幅を利かせていたサムたちギャング集団のお店が、ダンディ・ダン一派から襲撃を受ける。
容赦のないダンの攻撃に、サムはバグジーを雇って反撃にでるがー。
一見本屋のようなお店の本棚の奥には、太っちょサムの営む闇酒場があります。
そこはカラフルなお酒に、ステージには生バンド、ダンサーたちの煌びやかなショーが楽しめる夢のような世界。
サムの恋人でシンガーのタルーラの歌うショータイムは毎晩大盛況です。
そんな桃源郷をぶち壊しに来たのは、街を乗っ取ろうとやってきたダンディ・ダン率いるギャングたちでした。
ダンディ・ダンが用いる武器は、見たこともないような連射式のパイ・マシンガン。
サムたちの用いる手投げのパイなどより正確に相手を狙えて、たくさんのクリーム攻撃が出来るパイ・マシンガンに、サムの手下は続々と倒されていくのでした。
唯一残った手下のナックルスにマシンガンのような物を作らせたサムですが、練習で暴発し、ナックルスが犠牲になってしまいます。
困ったサムが雇ったのは、ハンサムで機転のきく人気者、バグジー・マロン。
女にモテるもののいつも金欠のバグジーは、出会ったばかりのシンガー・ブラウジーの夢を叶えるために仕事を探していて、サムの話に飛びつきました。
バグジーの立てた計画は、ダンたちの武器であるパイ・マシンガンを強奪し、追ってきたところを返り討ちにしてみせるというもの。
一度はダンの策略にハマり手下を失ったサムですが、バグジーのおかげで反撃に成功。
普段通りに営業しているようにみせかけたサムの酒場に誘き寄せられたダンたちが、襲撃のつもりで乗り込んで来ました。
待ち構えていたサムが指示を出し、バグジーたちがマシンガンで先制攻撃。
不意を突かれて驚いたダンたちも、マシンガンで激しく応戦します。
サムが自ら用意したパイを投げ、クリームが宙を飛び交い、酒場にいた全員が真っ白なクリームまみれに。
敵も味方も関係なくパイ投げ競争が始まり、みんな笑顔で楽しそう。
血生臭いはずのギャングたちの抗争は、クリームパイと子供たちの笑顔ですっかり微笑ましいものになりました。
見応えのある子供たちの演技と、パイまみれでキュートなラストシーンはいつ見ても最高に気分を上げてくれる、そんな素敵な作品です。