ダージリン急行 (The Darjeeling Limited ’07 USA)

ダージリン急行 (The Darjeeling Limited ’07 USA)

心の旅が必要な人は、ぜひご乗車を。
ダージリン急行で提供されるのは
スイートライムジュースと激辛スナック。

Story

1年前の父の死以降、関係が途絶えていた3兄弟。

絆を取り戻すためにインドの秘境を走るダージリン急行で旅に出ることになるが-。

ダージリン急行の中で1年ぶりの再会を果たしたホイットマン3兄弟。

走り出す列車にギリギリで飛び乗ったのは、次男のピーター。

予約席で眠りかけていた三男のジャックと再会を喜び合っていると、飲み物を取りに行っていた長男のフランシスが戻ってきました。

フランシスはなぜか頭に包帯がぐるぐると巻いてあり、顔も傷だらけ。

なにやらバイク事故に遭い生死を彷徨ったようですが、意識が戻った瞬間に弟たちを恋しく思い、今回のインド旅行を思いついたようです。

旅行の日程表まで用意して張り切るフランシスですが、弟たちとの温度差には気付いていない様子。

列車内の食堂に移動し、頭痛持ちのピーターが筋弛緩薬を飲めば、ジャックは精神安定剤入りの風邪薬、顔の傷のためにとフランシスは痛み止めを飲み出し、変なところで似た者同士の兄弟たち。

食事のメニューはフランシスが全員分を勝手に決めてしまって軽く言い合いになるものの、それ以上の喧嘩には発展せず、緩いやり取りで過ごします。

父親の遺品を愛用し、頭痛のために常にこめかみをもみほぐしているピーターは、実はもうすぐ子供が産まれるところ。

小説を書いているジャックは元恋人に未練を残しつつも、乗務員の女性に心惹かれた様子です。

常にマイペースで仕切りたがりのフランシスは、結局デザートも全員分勝手に決めてしまい、その後の部屋割りも勝手に割り振ってしまいました。

途中で立ち寄った寺院でも小競り合いを繰り返し、なかなか溝の埋まらない兄弟たち。

心を開いて兄弟の絆を取り戻すことは出来るのでしょうか?

3兄弟の乗り込んだダージリン急行でサービスとして配られるのは、スイートライムジュースと激辛スナック。

スイートライムはインドで親しまれている柑橘系のフルーツ。

インドでは街頭のジューススタンドなどで人気のあるスイートライムは、その名のとおり酸味よりも爽やかな甘味が特徴です。

甘いジュースと激辛のスナックを受け取ると、歓迎の印にオデコに赤い粉をつけてもらって、インドの旅が始まります。

列車が線路を間違えて迷子になったり、禁煙車だと言いつつもみんなタバコを吸っていたりと、ゆるゆるとした雰囲気も魅力のひとつ。

リラックスしたい時にこれ以上ないほど最適な作品です。

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