いつだって失恋を癒すのは甘い物。
傷心のエルがやけ食いしたのは
箱入りのチョコレート。
Story
社交クラブ会長のエル・ウッズ。
プロポーズされると確信していた夜に恋人に振られ、恋人を追ってハーバードのロースクールへの入学を決めるが-。
社交クラブ「デルタ・ヌー」の会長かつ女王にも選ばれた、人気者のエル。
いつだってポジティブなエルの最大の武器は、ファッションに対する幅広い知識と洞察力。
物おじせず誰とでも明るく接するエル、自慢の恋人・ワーナーにきっと今夜プロポーズされる…と胸を高鳴らせてデートへと出かけます。
期待と羨望の眼差しでエルたちを見送るデルタ・ヌーの女の子たち。
そしていよいよ…という場面でワーナーが切り出したのは、なんと別れ話だったのです。
ショックを受けるエルにワーナーは、政治家を目指していることと、政治家の妻になるのはブロンド美女ではないとひどい言葉を投げかけます。
ワーナーの仕打ちに傷つきつつも、ワーナーのことは嫌いになれず、力なく帰宅した夜から部屋へ引き篭もることになりました。
失恋したエルが片っ端から食べたのは、箱入りのチョコレート。
普段は美容に気を遣い、食べるものや量に気を配っているエルですが、失恋の傷を癒すには甘いものが必須だったようです。
心配した友人たちがエルを元気づけようと、マニキュアのサロンへと連れ出してくれますが、まるで浮かない顔のまま。
友人曰くチーズサンドを8人前もやけ食いしたのだとか。
結局エルが浮上したのは、やけ食いでもマニキュアでもなく、「ワーナーと同じロースクールへ入学してみせる」という目標が出来たから。
ロースクールのことなど何も知らなかったエルですが、猛勉強を重ね、個性的な論文で見事入学することができました。
勉強とともにストイックなエクササイズで、やけ食いもなかったことに!
ハーバードでの生活は大変なことも多かったのですが、持ち前のポジティブさで馴染んでいくエル。
当初の目的はワーナーを取り戻すことだった彼女ですが、彼と接していくうちに自分の知性をみくびられていることに気付き、法律の分野で見返してやることを決意。
ファッションや美容に力を入れて結婚することがゴール、そんな周りからの偏見をモノともせず、自身の才能をフルに発揮してみせます。
相手が誰でも、どんな状況でもポジティブに突き進むパワーと、人々を笑顔にできる魅力をもったエル。
人を見た目で決めつけること、人の目を恐れることの無意味さ、そしてどんな時も自分を信じることの大切さを教えてくれる、キュートな作品です。