残された時間が少ないなら
やりたい事は全部やらなきゃ。
リチャードが生徒からもらったのは
マリファナ入りのブラウニー。
Story
リチャードは突然の余命宣告に動揺。
誰にも告げずにやりたいことをやろうと決めたリチャードだったが-。
ずっと背中の痛みに耐えていたリチャード。
病院で診てもらった結果、肺がんに侵され、治療しても余命が1年、しなければ半年というあまりに悲痛な宣告を受けました。
ひとまず悪態をつけるだけついて嘆いたリチャードですが、残された時間を有効に活用することに決めて、人生を存分に楽しむことを優先することに。
妻のベロニカに浮気をしていると告げられても意に介さず、「お互い自由でいよう」とにこやかに接してベロニカを呆れさせます。
唯一事実を打ち明けた親友のピーターはリチャードが自暴自棄になっていないかと気遣いますが、当の本人は心の底から自由を満喫している様子。
英文学教授として受け持つクラスから単位目的だけの生徒を全て追い出し、文学を楽しめる生徒だけに特別な講義を行うようになりました。
その講義は屋外やパブで集まり、お酒やタバコ・時にはマリファナを嗜みながら人生を豊かに生きることを説いてみせるスタイル。
生徒たちもそんな型破りなリチャードの講義を楽しみ、熱心に耳を傾けます。
特別な講義を始めた日にリチャードは「マリファナの売人がいたら紹介してくれ」と生徒に呼びかけていました。
その呼びかけを覚えていたダニーという頭の良い生徒は、数日後にリチャードの研究室を訪れます。
ダニーが持参したのは、マリファナを練り込んだ濃厚なブラウニー。
ダニーのおかげで他にも初体験を得られたリチャードでしたが、しっとり濃厚なブラウニーは特に美味しくいただいたようです。
痛みを取り除くために必要としていたマリファナも、ただ楽しいだけ、ただハイになりたいだけかのように見せかけていたリチャード。
ユーモアで乗り切ろうとしても、強くなっていく痛みに自由を奪われる時間が、日に日に増えて行くのでした。
いよいよ事実を公にし、最期の時間を静かに迎えようと1人で旅立つことを決めた日。
リチャードはベロニカと心から愛する娘・オリビアに、これまでにないほど素直な言葉で愛を告げ、心を通わせました。
リチャードなりのやり方で、愛する人たちにお別れを告げる温かなエンディング。
悲しまれるよりも精一杯生きた時間を讃えたかったリチャードと、それを理解していても堪えきれず泣いてしまったピーターとの友情も見どころのひとつです。