人の心を開くためには、楽しい会話と美味しいものを。
大きな秘密を知るきっかけになったのは
マクマーフィーの差し出したフルーツガム。
Story
規則正しく毎日を過ごすことが推奨されている精神病院。
ある日刑務所での労働を逃れるため、詐病で病院へと収容されてきた男がいた。
マクマーフィーは初日から好き勝手に振る舞い、やりたい放題に規律を乱し始める。
看護婦長のラチェッドに目をつけられたマクマーフィーだが、そのうちマクマーフィーの賛同者が増え始めて-。
マクマーフィーは根っからのアウトロー。
太く短くいつだって楽しく生きるためなら、人の迷惑を省みない人生を歩んできたようです。
そんなマクマーフィーもとうとう捕まり、刑務所へ…となるはずだったのですが、そう簡単に刑務所なんて入ってたまるかと詐病を使います。
マクマーフィーの目論見通り、刑務所ではなく精神病棟へ送られることとなり、やって来たのはオレゴンの州立精神病院。
右を向いても左を向いても当然精神疾患をもった患者ばかり、それでもマクマーフィーは怯むことなく溶け込むことに成功。
そんなマクマーフィーを苦々しく思うのは、病院での絶対的な権力者である看護師長のラチェッド。
規律を何よりも重んじる彼女にとっては、マクマーフィーの自由すぎる言動が他の患者への悪影響となるのでは、という懸念があったようです。
ラチェッドの意地悪なやり方で、みんなでワールドシリーズを見たい!という要求が通らなかったマクマーフィー。
それでもめげずに自由を得ようと、次々に知恵を働かせます。
外出が許されている患者たちの乗るレクリエーション用のバスを乗っ取って、みんなで魚釣りへ出かけたり、患者対職員のバスケットボールでズルをしたり。
マクマーフィーから刺激を受け、今までの大人しさが嘘のように生き生きとし始めた患者たち。
ある日マクマーフィーがトランプの賭けに使っていたタバコが原因で、大騒動に発展。
別室へと連れて行かれたマクマーフィーと2人の患者、激しく動揺していた1人がさらに別室に連れて行かれ、さすがのマクマーフィーも緊張気味。
気分をほぐそうとマクマーフィーが取り出したのは、フルーツ味のガム。
もう1人の患者に「食べるか?」と差し出すと、受け取った「彼」は特大の秘密を明かしてくれることになりました。
長年守って来た秘密を打ち明けさせたのは、マクマーフィーのどこまでも自由な言動のおかげ。
最後の一押しとなったのは、美味しいフルーツガムの成せる技、かもしれませんね。