取り調べにはコレが付き物。
刑事たちがヴァーバルと一緒に飲んだのは、作り置きのマズいコーヒー。
Story
まるで身に覚えのない事件の容疑で集められた5人の男たち。
それぞれ得意分野を持つ男たちは、宝石を強奪するヤマを計画し、見事成功。
しかし予想外に転がり込んできた次のヤマは、何かきな臭い部分があって…。
カリフォルニア州・サンペドロ港で船が爆破される事件が起きて、この船がマフィアの密輸船だったことがわかります。
積まれていたはずの9000万を超える多額の現金と麻薬はそっくり消えてしまっていて、残っていたのは多数の銃殺された死体ばかり。
証言者は唯一生き延びた全身ヤケドで重体のハンガリー人の男と、詐欺の前歴があり左半身に障害を抱える無傷の男。
元詐欺師のヴァーバルはどうして自分が無事でいたのか、誰がこの船を襲ったのか、事件の黒幕は誰なのかを証言することになりますが、何か重大なことを隠している様子です。
スネに傷を持つ者として話をはぐらかしたり、もともとの性分としておしゃべりを好み、すぐに脇道にそれてしまうヴァーバルを、刑事たちは激しく追及します。
6週間前にとある事件で容疑者として捕まったこと、同じように捕まった男たちと一緒に完璧な無血の強盗を働いたことなどを話し始めるヴァーバル。
元刑事で汚職に手を染めたキートン、マクマナスとフェンスターの強盗コンビ、爆破を得意とするホックニーと、ヴァーバル。
彼らがたった5人でマフィアの密輸船を襲ったと言う話に、刑事たちはもっと裏があるはずだと捜査を進めます。
病院では重体のハンガリー人の通訳が出来る人材がやってきて、ようやく彼の言葉を訳せるように。
死にかけて尚心底怯える男は何度も同じ名前を繰り返して、「あいつは悪魔だ」とうわごとのように呟きます。
男が口にした「カイザー・ソゼ」と言う名前を、ヴァーバルに突きつける刑事。
それまで楽しくおしゃべりを続けていたヴァーバルの顔色が変わり、何も知らないと口を閉ざそうとするのですが、刑事は許してくれません。
今までとは打って変わって怯えた様子で語り出すヴァーバル。
謎に包まれたカイザー・ソゼの恐ろしさは、語るだけでも勇気がいることのようでした。
そんな取り調べが始まる前にヴァーバルが要求したのは飲み物。
刑事たちが用意してくれたのは、警察署の作り置きのマズいコーヒーでした。
グアテマラのコーヒー園で働いたことがあると語るヴァーバルは「こんな小便みたいな味じゃなかった」と酷評。
刑事が出てくる映画といえば、みんなが文句を言うマズいコーヒーが定番中の定番なので、仕方がないですね。