地球で人間に紛れて暮らす異星人たち。
アルキリア星人たちが好むのは、東欧の人気食・ピエロギ。
Story
最高機密機関であるMIB。
何年も前から地球には多くの異星人がやって来ていて、地球人に紛れて上手く生活しているのだが、地球人たちはそれを知らずにいる。
異星人の犯罪を監視し、地球人たちには異星人たちの存在を隠しておくことがMIBの仕事なのだ。
ある日無断で地球にやってきたバグを追いかけるMIBの捜査官Kは-。
多くの地球人がパニックにならないよう、極秘とされている宇宙人の存在。
そのほとんどは地球の暮らしにうまく溶け込み、変装をして人間と同じ格好で暮らし、店を構えて商売をしていることさえあります。
アルキリア星人のリトル・グリーン・マンもその1人。
彼はアルキリア帝国の王族である位の高い人物なのですが、地球人・ローゼンバーグと名乗り宝石店を経営して貴金属を取り扱っています。
ローゼンバーグは飼い猫をとても可愛がっていて鞄に入れて一緒にお出かけするのです。
ローゼンバーグと猫がタクシーに乗ってやってきたのは、とあるロシア料理店。
待ち合わせていた相手はもう店内で座っていて、ローゼンバーグが来るとすぐに立ち上がり挨拶をしました。
ローゼンバーグを「陛下」と呼ぶ背の高い男は、アルキリア星からやってきた外交官。
他の星の者に狙われているとローゼンバーグに忠告し、どうか無事でいてほしいと願うのでした。
ローゼンバーグを慕う外交官が注文していたメニューは、サワークリームを添えたピエロギ。
ピエロギとは生地に具材を詰めて茹でた、餃子のような姿をしたもの。
生地も具材もトッピングも、そして呼び名さえも各地で異なるピエロギですが、東欧で愛される国民食なのです。
ローゼンバーグたちに提供されたピエロギは、溶かしバターと揚げた玉ねぎがかけてあって、サワークリームが添えられていました。
ピエロギを楽しみにしていたローゼンバーグたちですが、2人を追ってきた他の星の宇宙人であるバグに襲われてしまい、結局食べることが出来ませんでした。
凶悪なバグは無断で地球に侵入し、たまたま出会った農夫の体を乗っ取ってしまいます。
地球人の姿はあまり馴染まないようで皮膚はダルダルにたるみ、動きもギクシャク。
本性を表した時には巨大なゴキブリのような姿をしていました。
そんなバグの好むのは砂糖らしく、農夫の体を乗っ取った直後農夫の妻に大量の砂糖を入れた水を要求し、一気に飲み干していました。
人間も色々、宇宙人も色々。
食べ物の好みは星によってそれぞれなんですね。