大逆転の鍵は、食事の中に。
ボブが食べないように注意したのは
朝食のスクランブル・エッグ。
Story
妻の浮気で離婚したばかりの記者・ボブ。
傷心のボブは戦闘真っ只中のイラクへと赴き、戦争取材に専念することに。
そんなボブの前に現れたのは、リン・キャシディという軍の秘密部隊に所属していた男でー。
イラク戦争の取材に行くより前にボブが手がけていた仕事は、「遠隔視でネス湖のネッシーを見る」という地元の自称超能力者の取材でした。
念じるだけで世界中のどこへでも行くことが出来ると豪語する男・ガスは、80年代に軍の秘密部隊に所属していたとのこと。
「俺よりすごいのはリン・キャシディだ」とガスが語った男こそが、ボブがイラクで偶然出会ったリンその人だったのです。
ボブが取材メモに書いていた落書きが、リンのいた「新地球軍」のマークと同じであることに驚いた様子のリン。
ボブはリンに同行し、「新地球軍」について取材をすることに。
「新地球軍」を立ち上げたのはビル・ジャンゴという中佐で、リンの尊敬する軍人でした。
ベトナム戦で新兵を率いている最中負傷したビル・ジャンゴは、「新兵の優しさは強さである」と語るベトナム人の幻覚を見ます。
その言葉への理解を深めるため、退院後「新しい戦術の開発ための調査旅行」を軍に申請し、その後の6年をニューエイジに費やしました。
軍に戻ったビルはすっかり新しい境地を開き、「新地球軍」という善の力と愛で平和を説く部隊の育成に尽力します。
主な活動は超能力でのスパイ活動や「キラキラ眼力」で敵を無力化することだった、トップ直属の特殊な秘密部隊「新地球軍」。
リンを含む多くの優秀な超能力者を育てたビルでしたが、ラリーという野心的で攻撃的な男がLSDを持ち込んだことで「新地球軍」は解散、ビルも軍を去ることに。
「念を込めて見ることで相手を殺す技術」を高めるための動物実験に加担してしまったリンもその後軍を去りますが、ビルと奇跡的に再会を果たします。
ところが久々に会ったビルのすっかり落ちぶれた姿を見て、心が折れてしまったリン。
力を悪用され、今なお正すことも出来ずに打ちのめされるばかりのビルに喝を入れたのは、2人の力を信じるボブでした。
ビルの過ごす施設を解放して平和を取り戻すべく、計画を立てたビルとボブ。
何も知らないリンにボブが食べないようにと注意したのは、朝食のスクランブル・エッグ。
ビルのイタズラ心に驚かされたボブでしたが、帰国した頃には離婚の痛手もすっかり癒やされていました。
命懸けで何かを信じる純粋さ、失わずにいたいものです。