パルプ・フィクション(Pulp Fiction ’94 USA)

問題は、どこのお店のものが美味しいのか。

ジュールスが若造たちから奪って食べたのは

ハワイアンで有名なビッグ・カフナ・バーガー。

Story

ギャングのボス・マーセルスの元で働くジュールスとヴィンセント。

マーセルスの”品物”を盗んだ若者たちのアジトへ乗り込む道中、くだらない話をしながら笑い合っていた。

アジトへ踏み込んだ2人は無事に”品物”を取り返し、ジュールスは聖書の一節を暗唱し始めて-。

いくつかのストーリーが交錯しながらやがて繋がっていく中で、たくさんの食べ物が出てきてお腹の減る本作。

オープニングから車の中でくだらない会話をしていたのはジュールスとヴィンセントの2人組でした。

ヴィンセントはアムステルダムからアメリカに戻ったばかりで、ヨーロッパとアメリカの違いについて語ります。

映画館でビールを買うと本物のグラスで出てくるんだ!だとかパリのマクドナルドではビールを売ってるんだ!だとか身近な小ネタを披露するヴィンセント。

オランダのフライドポテトにはケチャップではなくマヨネーズが添えてある、という話のあたりで、ようやく目的地に到着。

2人が早朝にやって来たのは、ボスであるマーセルスからある物を盗んだ若者たちの家。

迫力のある2人に乗り込まれ、朝ご飯を食べていた若者たちはすっかり縮み上がってしまいました。

ちょうどハンバーガーに齧り付いていたプラットという青年にからむジュールス。

美味そうなの食べてるじゃないかと目力でプラットを威圧し、どこのハンバーガーなのかと問いただします。

プラットが食べていたのは、ハワイアンで有名なビッグ・カフナ・バーガーのチーズバーガー。

まだ食べたことがないというジュールスは、味見しても良いかと尋ね、プラットの食べかけのハンバーガーをパクリ。

なんでもベジタリアンの彼女がいるため、滅多にハンバーガーが食べられないんだとか。

なかなかイケるじゃないかとヴィンセントにも勧めますが、ヴィンセントはいらないと断ります。

ついでに飲みかけのスプライトも横取りしてハンバーガーを流し込んだジュールスは、ようやく仕事にとりかかることに。

わずか数分出てくるだけなのに、すっかりハンバーガーに気を取られてしまうこのシーン。

実はこのビッグ・カフナ・バーガーは実在しない架空のチェーン店なのですが、あまりの人気に実店舗が期間限定でオープンしたこともあるのだとか。

ファンだけでなく、タランティーノ監督のお気に入りでもあるビッグ・カフナ・バーガー。

監督の作品のあちこちにロゴが登場するので、”イースターエッグ”のように探してみてくださいね。

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