大事なのは味じゃなくて、一緒に食べる人たち。
ブリジットが誕生日パーティーに用意したのは
紐の色がついたブルー・スープ。
Story
独身でだらしない生活に焦っていたブリジット。
とある新年から日記をつけだし、心機一転やり直そうとするのだが-。
仕事に恋にと悩めるお年頃のブリジット。
独り身での生活は気楽で、気楽すぎるゆえにだらしなさが上回り、あちこち引き締める必要がありました。
ママに毎年独身男性を紹介されることにもうんざりしていたブリジットですが、その年は幼なじみのマークを紹介されます。
弁護士として活躍しているマークは真面目そうな風貌ですが、根っからの自由人なブリジットとはどうにも息が合わず、印象はお互いに最悪。
その後もたびたび顔を合わせる機会があったのですが、毎度いがみ合う間柄になっていくのでした。
ところがそう思っていたのはブリジットだけだったようで、ブリジットの気取らない言動に惹かれていたマーク。
「ありのままの君が好きだ」と突然ブリジットに告白し、驚かせることに。
仕事のミスを偶然助けてくれたマークに感謝しつつ、少しずつ気になり始めたブリジット。
友人を招いて自分の誕生日パーティーをしようと準備をしていたところにマークがやってきて、2人は仲良く料理をすることになりました。
ブリジットが先に作りかけていたのは、セロリのスープ。
香りづけのリークとセロリを紐で束ねて鍋で煮込んでいたはずですが、マークが目にしたのは恐ろしく青いスープです。
青くなった原因は、ブリジットがセロリに巻いたビニールの青い紐。
友だちが来ちゃう!と困り顔のブリジットにマークは「料理じゃなくて君に会いに来るんだから大丈夫」と優しい言葉でフォロー。
失敗ばかりで食べられるものがほとんどないディナーにと、オムレツまで作ってくれました。
やって来た友人たちはマークとブリジットの関係に興味津々です。
めずらしすぎるブルーのスープ、オレンジプティングはただのマーマレードになった誕生日ディナー。
褒めるところのない散々な出来栄えでしたが、みんなで笑い合ってにぎやかなディナーとなりました。
マークの言葉どおり「料理は下手でも君を愛してるよ」と言って乾杯してくれた友人たち。
改善の余地はあるものの、飾らないブリジットの人柄は親しみやすく人を惹きつけるものです。
変わろうと懸命に努力するブリジット、自然と優しいフォローができるマークと、キャラクターの魅力がたっぷり詰まった素敵な作品でした。