スペシャルな人にはスペシャルなおやつを。
ナタリーがデイヴィッドのために用意したのは
対立候補には出さないと決めていたチョコ・ビスケット。
Story
クリスマスが迫るロンドン。
ロックシンガーのビリーは再起のかかったシングルをリリースし、ピーターとジュリエットは結婚式を挙げている。
アメリカへ行くという夢を持つコリンや、浮気されて傷つくジェイミー、それぞれがせわしなく過ごす中、就任したばかりの首相・デイヴィッドは、ナタリーと出会いー。
世間がクリスマスへの盛り上がりを見せる頃、就任したばかりのデイヴィッドは、首相官邸へと到着しました。
まだ若く未婚の首相であるデイヴィッド。
「前任者と違ってうるさい妻にもおむつにも無縁だよ」なんて軽口を叩きながら、スタッフたちに挨拶をしていきます。
新入りとして紹介されたのは、若くて美しい女性・ナタリー。
張り切りすぎて口の悪さを露呈してしまうナタリーでしたが、そんな自然体の彼女にデイヴィッドは一目惚れしてしまうのでした。
アメリカの大統領の訪英を前に、作戦会議をしていたデイヴィッドたち。
山積みの議題をこなし、最大の問題であるアメリカへの姿勢について議論をしてくたびれたデイヴィッドは、紅茶とビスケットが欲しいと休憩を申し出ます。
そこにタイミングよく現れたのは、お茶を配膳に来たナタリー。
デイヴィッドの目は知らぬ間にナタリーに釘付けになってしまいました。
翌日、執務室で仕事をしていたデイヴィッドの元へ、ナタリーが大蔵省からの伝言を届けにやってきます。
この時ナタリーが運んできてくれたのは、大きなカップの紅茶とチョコレートのかかったビスケット。
「ありがとう」と礼を言うデイヴィッドに、「対立候補者が首相になっていたら、チョコなしを出していました」と告げるナタリー。
日毎に募っていくナタリーへの思いと、「英国首相になったばかりなんだから」という自制心のせめぎ合いに、デイヴィッドは頭を抱えてしまいました。
結局自身の職務を優先することを心に決め、ナタリーの配置換えを命じるデイヴィッド。
ナタリーのいない職場はどこか落ち着かず、いつもの紅茶すら味気なく感じてしまいます。
デイヴィッドの元へ届いたクリスマスカードの束を整理していると、目についたのはナタリーからのカード。
ナタリーからの愛にようやく気づいたデイヴィッドは、クリスマスの街へと出かけ、ナタリーの家を探すことになるのでした。
チョコの有無で伝えられる、「あなたはスペシャルな人ですよ」のメッセージ。
ささやかでも簡潔な支持のあり方がお洒落で素敵なシーンでした。