どんな人にも平等に、美味しい物を。
ホイッスル・ストップ・カフェの名物は
フライド・グリーン・トマト。
Story
叔母の面会のため老人ホームを訪れたエヴリンは、おしゃべり好きなニニーと出会う。
ニニーはイジーとルースという2人の女性の昔話を聞かせてくれて-。
食事を作ってもテレビの前で1人で食べてしまう夫との倦怠期を乗り越えるため、必死で頑張るエヴリン。
その一方でストレスのあまりチョコレートバーが手放せず、何をやってもうまくいかない日々に虚しさを感じていました。
叔母の面会のために老人ホームを訪れたものの、エヴリンを拒絶する叔母のおかげでフロアで待機することに。
そんなエヴリンに話しかけてくれたのは、元気一杯のニニーという老女でした。
ニニーの語る昔話の主人公は、イジーとルースという2人の勇敢な女性。
アラバマで暮らすイジーは幼い頃からおてんばで、弱者に親切な自由人。
一方のルースは敬虔なクリスチャンである家族とともに教会へ通う真面目な淑女。
愛する人の死を共に経験した2人は、やがて固い絆で結ばれた親友同士となりました。
ルースの結婚で一時離れ離れになった2人ですが、ルースの夫・フランクの暴力から救い出すためにイジーはルースを迎えに行きます。
ルースの子を育てるためにと、2人が経営を始めたのがホイッスル・ストップ・カフェでした。
人種差別が蔓延っていた時代に、黒人やホームレスでも分け隔てなく食事を提供した2人のカフェ。
そんなホイッスル・ストップ・カフェの名物は、アメリカ南部のソウルフードであるBBQとフライド・グリーン・トマト。
完熟しても青いままの品種、グリーン・トマトに衣をつけて揚げるだけのシンプルなメニューです。
イジーは名物として売り出すために試作していて、少々焦げ気味のフライをルースに味見してもらいます。
ルースの反応がいまいちでご立腹のイジー、なんとルースの顔にコップの水をかけてしまうのです。
やられたルースも負けじと応戦、イジーに後ろから水をジャバッ!
仕返しにイジーはベリーをルースの顔にベチャッと塗りつけます。
すっかりドロドロになった2人、騒がしさに何事かと覗きにきた警官のグレイディにまでチョコレートクリームをベトッとつけて笑い転げるのでした。
ルースがすっかりイジーのいたずら好きに染まってしまったと嘆くグレイディ。
2人の明るい掛け合いこそが、このカフェの1番の名物だったのかもしれませんね。