ファーゴ (Fargo ’96 USA)

1日の始まりには、必ず朝食を。

マージが出勤前に食べたのは、愛する夫の作ってくれた朝食。

Story

1987年のミネソタ州・ミネアポリス。

義理の父親に頭の上がらないジェリーは、狂言誘拐を企て、妻の身代金を義父・ウェイドに払わせようとする。

ノースダコタ州・ファーゴでその道の男たちと打ち合わせをするジェリーだったが、2人組の男たちとはどうも噛み合わない。

思いがけないハプニングが続き、翻弄されるジェリーと男たち。

誰も傷つけないはずの計画が、やがて死者を出すことになって-。

お金が欲しいだけの男たちの杜撰な計画は、無関係な人たちの血を流す結果となりました。

殺人事件の一報を受けた、ブレーナード警察署署長・マージは早速現場へ向かうことに。

署長という責任ある立場のマージはプライベートでは夫のノーマととっても仲良しで、臨月を迎える妊婦でもあります。

起き上がるにも苦労する大きなお腹を抱えたマージ、まだ空も明るくなっていない早朝の仕事に向かおうとしますが、ノームも起きて来ます。

「まだ寝てて良いのよ」と言うマージに、ノームは寝ぼけ眼で「卵を焼いてやる」と言うのです。

「急いでるからいいわ」と断るマージでしたが、「朝ご飯は食べなきゃ」と譲らないノーマ。

マージが身支度中にノーマが用意してくれていた、ワンプレートの朝ご飯。

愛する妻のため作った朝ご飯は、少しでもエネルギーをチャージしてもらおうという、夫の愛のこもったものでした。

お昼にはマージのオフィスにランチを持ってきて、一緒に食べるノーマ。

忙しく走り回るマージにとって、最高のサポートをしてくれる良き夫なのです。

ノーマの仕事について語り合いながら、仲睦まじい姿を見せる2人。

ノーマを褒めるマージの頬にノーマがキスをして、「ソースがついちゃったわ」なんて笑い合う時間は、まさに癒しのひととき。

マージはどうやら食べづわりが続いているようで、向かった事件現場では辛そうな様子も。

その後ノーマと一緒に食べに行ったバイキングでは、フライやポテトサラダを山盛りに。

夫婦揃って気持ちがよいほどもりもりと食べていました。

捜査で訪れたミネアポリスでも、美味しいランチが食べられる店はないかと訊ねて回ったりと、食べ物のリサーチに余念がありません。

長いドライブのためにはドライブスルーでハンバーガーを頼み、運転しながらパクパク。

たくさん食べたあとはキチッと仕事をこなし、事件を解決していくマージ。

そして夫の待つ家へと帰り、再び幸せを噛み締めるのでした。

1日の始まりには、愛情たっぷりの朝ご飯を。

そんな日を積み重ねていくことが、円満な家庭を育む秘訣なのだと教えてくれるシーンでした。

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