マダム・イン・ニューヨーク (English Vinglish ’12 India)

マダム・イン・ニューヨーク (English Vinglish ’12 India)

お祝いの席に欠かせないマダムの作る甘くてまぁるいお菓子。

シャシが自信を持って人々に振る舞うのは

鮮やかな黄色が美しい特製のラドゥ。

Story

シャシは古風なインド人女性。

得意のお菓子作りの腕を活かして、お祝いなどの行事に出されるラドゥを作り、小規模なケータリングも行っている。

ある日ニューヨークに住むシャシの姉から電話がかかってくる。

シャシの姪がインド式の結婚式を挙げるので、手伝いに来てくれないかと言うのだ。

初めて一人で飛行機に乗りニューヨークへ向かうことになったシャシ。

言葉の壁に打ちのめされていたシャシは、”4週間で英語が話せるようなる”という広告に目を引かれ、英会話教室にこっそり通うようになって-。

裕福な家庭で義母、夫、2人の子供たちと共に暮らすシャシ。

夫は仕事で英語を話し、娘も学校で英語を勉強しているせいで、ヒンディー語のみの生活を送るシャシは何かとからかわれて疎外感を感じていました。

まだ幼い息子の子育てに追われながらも、料理が得意でお菓子作りの仕事では大成功!

シャシが作るのはインドの伝統的なお菓子、ラドゥ。

べサンと呼ばれるひよこ豆の粉とギーという澄ましバターをベースにした、お団子状の郷土菓子です。

インドの伝統行事やお祝いに欠かせないスイーツで、シャシの作るラドゥは鮮やかな黄色がとても印象的。

そんなラドゥのケータリングもしていて評判も上々なのですが、夫は趣味の延長としか見てくれていません。

家族に尽くしてもからかわれ、手がける仕事さえも軽んじられて、気付かないうちに少しずつ自信をなくしてしまっていたシャシ。

訪れた転機は、ニューヨークで暮らす姉・マヌからの電話でした。

マヌの娘・ミーラがインドスタイルの結婚式をするので、どうか手伝いに来てほしいというのです。

結婚式に出席する家族より一足先に、単身ニューヨークへ向かうことになったシャシ。

不安でいっぱいの道中、そして刺激に満ちたニューヨークの街。

ふとしたことから英会話教室で英語を習うことになったシャシの生活は、どんどん輝きを増していきました。

マヌやミーラとの話し合いの末、シャシは結婚式用にラドゥを作ることになります。

大皿に山と積まれた艶やかなラドゥは、色彩豊かなインドスタイルの結婚式にピッタリ。

結婚式当日のハプニングにも冷静に対応してみせたシャシ。

結果、英会話教室の仲間たちも駆けつけてくれて結婚式は大成功!

シャシの英語のスピーチも新郎新婦を祝福する素晴らしいものとなりました。

自信を取り戻したシャシが心を込めてみんなに振る舞ったラドゥは、幸せの象徴のようでした。

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