フェイク (Donnie Brasco ’97 USA)

動物好きだからといって、百獣の王は簡単に飼えません。

ソニーから贈られたライオンにドニーとレフティがあげたのは

テイクアウトした40個のハンバーガー。

Story

FBIの潜入捜査官であるジョーはマフィアのレフティと接触、”ドニー”と名乗り懐に入り込むことに成功。

レフティの右腕として行動を共にしつつ、マフィア達の組織について調べを進めていく。

やがてレフティへの情を感じ始めたドニーは葛藤に苦しみだすがー。

レフティに気に入られ、彼の右腕として仲間に紹介されたドニー。

潜入捜査という特殊な任務ゆえに家族にも話は出来ず、ただ不在がちな夫・父親として疎まれていました。

誰にも言えないストレスを抱え、鬱憤を晴らすようにマフィアの世界へ入り込んでいくドニー。

ドニーが潜入捜査を辞められないのは、自分を心底信頼してくれているレフティの存在が大きかったようです。

「いままで26人を殺った」などと語り偉そぶる割に、どこか不器用で憎めないところのあるレフティ。

マフィアとしては痛手である人の良さで出世にはあまり縁がなく、いつもお金のなさに喘いでいます。

情に熱く、上の命令は絶対であるという掟を必ず守ることから、友達としては他のマフィアからも信頼を置かれているようです。

ソニー・ブラックも、レフティを友達として信頼しているうちの1人。

レフティたちの大親分が誰かに殺されてから、ソニー・ブラックからレフティへ電話で呼び出しがかかります。

マフィアにとって突然の呼び出しとは、消される可能性があるということ。

「あんなに良くしてやったのに、俺を呼び出すなんて!」と錯乱状態のレフティを、ドニーは呼び出されたお店へと送り届けました。

ソニー・ブラックと合流して、連れて行かれたのは何故か空港の近く。

真っ暗な倉庫に連れて行かれ、いよいよ…と思ったレフティの前には、檻に入れられたライオンが。

愕然とするレフティにソニー・ブラックは、自分が親分になった挨拶としてのプレゼントだと告げるのでした。

ソニー・ブラックが先に昇格したショックとともに、このライオンどうするんだ…?と悩むレフティ。

空港からの帰り道、ドニーとレフティはハンバーガーショップへ立ち寄ります。

レフティが注文したのは、40個のオニオン抜きのハンバーガー。

「ソニー・ブラックが昇格するなんて!」とドニーにいちいち絡みながら、レフティはテイクアウトしたハンバーガーをライオンに食べさせてやるのでした。

動物好きで家ではいつもアニマルチャンネルを観ているレフティ、猫科のライオンのためオニオン抜きを頼むところに、人柄がよく現れているシーンでした。

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