ツイてない日も
これさえあれば大丈夫。
不運なレディバグを慰めるのは
ツーンと効くわさび豆。
Story
レディバグの任務は、東京駅から新幹線に乗りブリーフケースを盗むだけだった。
すぐに終わるはずだった任務は、次々現れる殺し屋たちのせいでどんどん複雑になって-。
世界一不運だと自分のツキのなさを嘆くレディバグ。
その運の悪さは殺さなくても周りで人が死んでいくと言うほどで、任務のためやってきた東京でもそのツキのなさは遺憾なく発揮されるのでした。
復帰したばかりのレディバグは休職中にカウンセリングを受けていたらしく、発言が全て殺し屋らしからぬものばかり。
弱気になりがちなレディバグでしたが、指示役のマリアから電話で励まされつつ、いざ新幹線へと乗り込みます。
ブリーフケースはすぐに見つかって任務は呆気なく完了し、あとは新幹線から降りるだけ。
ところが降りようとした降車口には不審なイカつい男が立っており、突然レディバグへと襲いかかってきます。
意味もわからず攻撃をかわすレディバグでしたが、襲ってきた男”ウルフ”は強烈な恨みをもっているようです。
否応なしに応戦し、弾みで死んでしまったウルフとなんとなく勝ってしまったレディバグ。
なにがなんだかわからないままのレディバグは、とりあえずめちゃくちゃにしてしまった車両を片付けながら、ウルフの記憶を辿ることに。
ウルフが死んでいることを悟られないよう、眠っている人に見えるように座らせたレディバグ。
どっと疲れて向かいに座り込んだレディバグが見つけたのは、車内販売用のわさび豆。
カリッと揚げた豆にわさび粉末がまぶしてあって、ツーンと刺激的な美味しさです。
外国の方は苦手な味だと言われることも多いわさびですが、レディバグはお気に召したようでした。
結局ウルフの恨みは人違いであったことがわかったものの、別の殺し屋が新幹線の車内にいることに気付いたレディバグ。
どうやら盗んだブリーフケースを巡って、複雑な事態に巻き込まれてしまったようです。
双子の殺し屋たち、毒殺を得意とする殺し屋、次々と現れる刺客たちに翻弄され続け、史上最悪な犯罪組織のトップの名前すら聞こえはじめて、レディバグは再び自身のツキのなさを嘆きます。
そんなレディバグが最後に見つけて口にしたのもわさび豆。
ヘトヘトになってロクな思いをしなかった新幹線での出来事ですが、わさび豆という新しい食べ物に出会えたことが唯一のいい思い出になったことでしょう。