愛する家族にごちそうを振る舞う幸せ。
退屈から抜け出したハッチが作ったのは
愛情たっぷりの手作りのラザニア。
Story
判で押したような退屈な毎日を送っているハッチ。
ある日強盗が家に押し入ったのを見逃してあげて以来、封印したはずの過去が蘇ってきて-。
バスで仕事場へ通い、必ずゴミを出し忘れて、翌日妻になじられる日々を送っているハッチ。
息子にも疎まれ、職場のボスでもある妻の父や弟にも完全に見下されている冴えない中年男なのですが、文句も言わずに淡々と生活をこなしています。
いつも通りの日中を終え、眠っていたある夜。
不審な気配に目を覚ましたハッチは、家に強盗が侵入して来たことに気付きました。
若い男女2人組の強盗たちは、トレーにあったお金とハッチの身に付けていた腕時計を要求。
素直に強盗の言うことを聞いていたハッチでしたが、こっそり見ていた息子が強盗の1人にタックルし、揉み合いとなってしまいます。
息子を止めて強盗を逃したハッチを「情けない」となじる息子と、馬鹿にしたように見る警官たち。
やり過ごそうとしていたハッチでしたが、強盗が娘のお気に入りの「猫ちゃんのブレスレット」まで持って行ってしまった事に気付いて、とうとうブレ切れ。
執念で強盗を調べ上げて家へと押しかけますが、ブレスレットは見つからず、おまけに強盗たちに病気の子供がいることを知ってしまいました。
やり場のない怒りを抱えたまま乗った帰りのバス。
タイミングよく現れたのは、5人組のロクデナシたち。
ハッチは目を輝かせて「お前らをぶちのめす」と宣言、バスを破壊するほど大暴れして5人組を叩きのめします。
爽快な気分で帰宅したハッチは妻のベッカに「寂しい」と告げ、いつもと違うハッチに戸惑いつつもいつの間にか冷え切っていた夫婦関係を反省するベッカ。
翌朝の朝食のテーブルでは、別人のように生き生きとしたハッチが笑顔で家族の朝食を準備していました。
本来の自分を取り戻したハッチが夕食に作ると約束したのは、1から手作りのラザニア。
ラザニアは平打ちのパスタにベシャメルソース、ミートソースとチーズを重ねて焼いた手間のかかる料理ですが、ハッチは約束通り作って愛する家族に振る舞います。
残念ながら食べる前にある事が起こってしまうのですが、ラザニアを前にした家族は大喜びでした。
体を張って家族を守ることも必要なのかもしれませんが、家族に愛を伝えることの方が重要なんだと気付かされるシーン。
家族を思って料理を作れるパパって、なんてカッコいいのでしょう!!