リバー・ランズ・スルー・イット (A River Runs Through It ’92 USA)

リバー・ランズ・スルー・イット (A River Runs Through It ’92 USA)

好き嫌いのある子供が食べるには
味気ないのかも?
ポールが頑なに拒否したのは
定番のオートミール。

Story

モンタナで暮らす兄弟のノーマンとポール。
厳格な牧師である父親に教え込まれ、フライ・フィッシングに明け暮れて育った。
やがて成長した兄弟は別々の道を歩みはじめて-。

熱心に牧師としての仕事をこなす父親は、フライ・フィッシングの名人。

日曜日の説法にも釣りの話を盛り込むほど、モンタナの川と釣りを愛していました。

息子であるノーマンとポールがそれに倣うのは必然だったようで、2人の心はいつもブラックフットの川にあります。

父はメトロノームを使って4拍子のリズムで糸を投げる技を教え、息子たちも毎日熱心に練習に励むのでした。

勉強にも厳しかった父ですが、午後には必ず兄弟が川へ向かうことを許してくれて、弾けるように駆け出す2人。

あとは夕食時になるまでひたすらフライ・フィッシングに没頭するのです。

モンタナの雄大な自然の中でたくましく育つ2人の兄弟。

なかでも弟のポールは、嫌なものは嫌だと絶対に引かない頑固な面をチラリと覗かせるようになりました。

とある日の食卓にだされたのは、粥状のオートミール。

食べたくなかったポールは、1人お皿とにらめっこをしています。

父は「人は1000年も前から麦を食べてきたのに、8歳のお前がそれに逆らうのか?」と諭し、食べ終わるまでお祈りはおあずけだと席を立ちました。

それでも何時間も皿の前で1人座り続けるポール。

とうとう根負けした父はお祈りを始めることにして、ハラハラと見守っていた母とノーマンもホッと一息。

8歳の男の子には、オートミールは味気ないものなのかもしれませんね。

あまり食べ慣れないことから、日本でも長らく人気のなかったオートミール。

最近になって美味しく食べられるレシピなどが増え、身体にも良いとじわじわ人気が出てきました。

ポールが頑なに拒絶していたのは牛乳で粥状に煮たものだったようで、欧米の朝ご飯の定番ではあるものの、やはり好き嫌いが別れる食べ方のようです。

大きくなったらプロのフライ・フィッシャーマンになりたい、なんて夢を抱いていたポール少年。

兄のノーマンはサーディンが嫌いだったらしく、勝手にサンドイッチにサーディンを挟んだポールと殴り合いになるシーンなんかもありました。

モンタナの自然に育てられた2人はやがて別々の道へと進み出しますが、大きくなっても常に心はブラックフットの川にあったようです。

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