アニーの狂気に満ちた愛情は、ポールの心を絶望へと追いやる。
本音を隠したポールとアニーが「ミザリー生還祝い」に食べたのは
アニーのお手製ミートローフ。
Story
ベストセラー作家のポール・シェルダン。
大好評の「ミザリー」シリーズ最終章を書き上げたポールは、吹雪の中で事故を起こしてしまう。
人気のない道でポールを助けてくれたのは、「ミザリー」の大ファンだと言う看護師のアニー。
大怪我を負ったポールを手厚く看病してくれたアニーは、完結する「ミザリー」の結末を読んで態度を豹変させる-。
死んでもおかしくないような事故から、ポールを助け出してくれたアニー。
薬を飲ませて身体を拭き、食事の介助も献身的に行ってくれたアニーのことをポールは心から信頼していたのでした。
ところがふとした事からアニーはヒステリーを起こすようになり、それまでとは違う顔を見せるようになっていきます。
ポールは一抹の不安を覚えるのですが、その時にはすでに手遅れでした。
日に日に増えていく暴言や暴力で見えてきたアニーの本性、そして自分が監禁されていることにようやく気付いたポール。
逃げ出す術を必死で考え、毎日飲まされていた睡眠薬を飲んだフリをして溜め込んでいき、アニーに飲ませてしまおうと企みます。
アニーの気にいるように「ミザリー」の続編を書き直したポールは、今夜は一緒にお祝いの食事をしようと誘いました。
アニーは大喜びして食卓を整え、ワインまで用意してくれることに。
このお祝いディナーのメインとなったのが、アニー特製のミートローフ。
美味しいと褒めるポールに、生のトマトを使うのよ!と得意げに教えてくれたアニー、料理の腕前はなかなかのようです。
乾杯の前にキャンドルを灯して欲しいと頼んだポールは、アニーがキャンドルを取りに行ったのを見計ってワインに薬を混ぜ込みました。
戻ってきたアニーがキャンドルを灯し、いざ乾杯!
ところがアニーはキャンドルを倒してしまい、はずみでワイングラスまで倒して薬入りのワインをテーブルにぶちまけるのです。
ようやく一矢報いることができると思っていたポールは見事に惨敗、なす術もなく笑うしかありませんでした。
惨めな気分で乾杯をし直したポール、この後もアニーの支配下で小説を書き続け、脱出の計画を立てては無残な返り討ちにあう日々が続きます。
絶体絶命のポールは果たしてアニーの狂気から逃れることが出来るのでしょうか…!
トーク・アバウト・ムービーズ「ミザリーについて」もあわせてどうぞ。