法王の代わりに、色々食べちゃおう。
法王の替え玉になったスイス衛兵が喜んで食べたのは
さまざまなスイーツ。
Story
枢機卿たちの投票と神の意思によって新たな法王を決めるコンクラーベ。
大方の予想を裏切って法王に選ばれたのは、メルヴィル枢機卿。
選ばれたメルヴィルはプレッシャーのあまり、街へ逃げ出してしまって-。
世界中の人たちの注目を集め、祝福と歓喜の声に包まれるコンクラーベ。
ですが法王という重大な責務に耐えるのは、並大抵のことではないようです。
実は「選ばれませんように」と祈っている枢機卿が多い中、幸か不幸か選び出されたのはメルヴィル枢機卿でした。
予想外の当選に喜ぶことが出来ず、戸惑うメルヴィル。
世界中にお披露目されるバルコニーへ出るはずでしたが、直前に部屋へ逃げ帰ってしまいます。
ひどく落ち込み医師の診察を受けるメルヴィルでしたが、状況は悪くなるばかり。
結局医師の提案により、身分を隠し外部の精神科医に診せることとなりました。
診察の帰りに警備の隙を見て街中へ逃げ込んでしまったメルヴィルに、バチカンの報道官たちは大慌て。
外部や他の枢機卿に知られないよう、替え玉で数日を誤魔化そうと画策します。
メルヴィルの影武者に選ばれたのは、バチカンの警備をしているスイス近衛兵。
決して姿を見られないよう、窓のカーテンをひいて影だけが映るように動き回る、という任務を与えられました。
1日ブラブラする権利を得た近衛兵、法王のクローゼットをのぞいてみたり、TVを見たりとのんびり過ごします。
何より喜んだのは、法王の代わりに食べられる食べ物でした。
近衛兵が特に好んで食べたのは、チョコレートやケーキなどのスイーツ。
チーズやゼリーなどの中から迷いながら手を伸ばしたチョコレートでご機嫌の近衛兵。
レコードを流し踊りながら、チョコレートを口に放り込みます。
法王がレコードをかけている!と部屋に篭りきりの法王を心配していた他の枢機卿たちも安心して笑顔に。
夜にはニュースを見ながらお皿一杯のケーキを頬張る近衛兵。
必ず朝と晩はカーテンを動かして影を映し、1日に数回窓辺に立つという役目もキチンとこなします。
外に出ることの出来ない枢機卿たちは「法王が元気を取り戻せるように」と願いを込め、みんなでバレーボールを始めました。
退屈していた近衛兵も、窓際でカーテンを揺らしてみんなを応援。
平均年齢の高いプレーヤーたちも笑顔を輝かせてバレーボールに興じるのでした。
1人街を散策するメルヴィルが、パン屋で食べる出来立てのドーナツも美味しそう。
法王だって甘い物は欠かせないものなんですね。