言葉で伝えられない美味しさは、必ず現地で味わいたいもの。
カールがパーシーに食べさせたかったのは
カフェ・デュ・モンドのベニエ。
Story
仕事人間のカールは流行に疎い一流のシェフ。
評論家が来ると聞いて張り切っていた矢先、料理に口を出すレストランオーナーとケンカしてクビになってしまう。
暇が出来てマイアミに行くことになったカールはキューバサンドに出会い、フードトラックで移動販売を始めることになるがー。
料理に一切の妥協はしないカール。
オーナーと大喧嘩してしまったところをSNSで拡散されてしまい、次の勤め先すら見つかりません。
そんな時、離婚した元妻のイネズが誘ってくれたマイアミ行き。
仕事で行くというイネズの故郷でもあり、息子のパーシーと約束していた旅行をする唯一の機会、カールも便乗させてもらうことに。
マイアミで食べたキューバサンドに感動したカールは、これを多くの人に伝えられる方法はないかと考えます。
思いついたのは、フードトラックでの移動販売。
一か八かでやってみようと決意したカールの元に、親友のシェフ・マーティンが合流し、夏休みに入ったパーシーも手伝いをすることに。
マイアミからロサンゼルスへと旅をしながら、絶品のキューバサンドを販売していくのでした。
キューバサンドとは、フランスパンでチーズやマリネしたローストポーク、ピクルスなどをたっぷり挟んだホットサンド。
どんな街へ行っても、カールたちのキューバサンドは大好評。
パーシーのSNSでの拡散で大盛況のフードトラックは、ニューオーリンズへとやって来ました。
まだレストランに勤めていた時、パーシーを連れて買い出しに行っていたカール。
途中の市場でアンドゥイユというソーセージを使ったホットドッグを食べ、ニューオーリンズについて語っていました。
夏休みにはニューオーリンズで本物のアンドゥイユのホットドッグとベニエを食べよう、と約束していたカールですが、クビになってしまい旅行の話は立ち消えに。
フードトラックを始めたことで約束を果たすことが出来るようになり、早速2人で街へと出かけます。
カールがパーシーに食べさせたかったのは、現地でしか食べられない”本物”のベニエ。
ベニエとはドーナツのような生地を油で揚げたお菓子のこと。
大人気でいつも大行列のカフェ・デュ・モンドに仲良く並び、ベニエを味わいます。
カフェ・デュ・モンドのベニエは四角くて粉砂糖がたっぷり。
現地でしか味わえないベニエを食べるだけの、親子水入らずの時間。
お揃いで口の周りにつけた砂糖が2人の絆を物語る、暖かなシーンでした。